2021年、小学3年生の「Zombie ZOO」がNFTで制作したアートが日本円にして約380万円の売り上げを達成し、大きな話題となりました。

NFTはデジタル作品にも価値を付けられるものとして非常に話題を呼び、日々多くの作品が取引されています。

今回この記事では世界で活躍する日本人NFTアーティスト8選に加えNFTとは何か、NFTの購入方法を紹介します!

  1. NFTとは
  2. 世界で活躍する日本人NFTアーティスト8選
  3. NFTアートを購入するには?
  4. NFTアートとは?世界で活躍する日本人NFTアーティスト8選!|まとめ

NFTとは

NFTとは「Non-Fungible Token」の略称で、日本語では「非代替性トークン」といいます。

具体的には、ブロックチェーン(ネット上の取引を記録しておく改ざん不可能な台帳)技術を利用して、複製が簡単なデジタルデータに対して唯一無二性を証明することができるテクノロジーのことを指します。

簡単に言ってしまえば、デジタルアートやTweetといったデータに対して、ゴッホの絵画やサイン色紙のような「”その人が作成”した”独自のもの”である」とお墨付きを与える技術と言えるでしょう。

ちなみに「非代替性トークン」のトークンとは、ブロックチェーン技術を利用した資産の総称を指します。

NFTアートとは、デジタルアートにNFTという証明書が与えられたもの

ここまでNFT技術について解説しましたが、それでは「NFTアート」とは何なのでしょうか。
「NFTアート」とは、デジタルアート/作品とNFT技術による証明書がセットになったものと言えます。

これまで、インターネット上のイラストや動画は、絵画や彫刻とは異なり、簡単に複製・改ざんが可能だったため、オリジナルとコピーに価値の差が付け辛く、市場取引の対象ではありませんでした。

しかし、NFT技術による証明書を付与することでオリジナルのデータに価値が生まれ、ここ数年のうちに資産として取引されるようになりました。
実際に数十億円の値がつく作品もあり、従来の美術作品に並ぶ価値で取引されています。

NFTアートは、新たなアート表現・市場として、アーティストと投資家の双方向から、現在も関心が高まり続ける領域です。

NFTアートなら二次流通が可能&アーティストの利益になる

NFTアートを販売している市場にもよりますが、多くの市場ではユーザー間のNFTアートの取引(いわゆる転売)を許可しています。

従来の美術作品に比べて、鑑定やオークション、輸出入の問題などが無く、個人取引が可能である点もNFTアートの資産価値を高めている要因です。
投資対象として保有するなら、売りたいときに、売りたい額で売れる作品の方が魅力的ですよね。

またNFTアートの制作者が作品にオプションとしてロイヤリティを事前設定しておくことも可能で、二次、三次の取引であっても制作者が利益を得られる仕組みも存在しています。
こうした点も売ってお終いになる、従来の美術作品とは異なるメリットと言えるでしょう。

以上のように、NFTアートの登場により売り手/買い手の両方がより有益な取引を行えるように市場が変化しました。

NFTアートの代名詞・Beeple

世界でもっとも有名なNFTアーティストといえば、「Beeple」です。

Beepleが作成したデジタルアート作品《Everydays - The First 5000 Days》は約75億円で落札され、NFTアートの火付け役とも言えます。

これはデジタルアート作品での過去最高額、オンラインオークションでの過去最高額、落札価格の過去最高額、現存するアーティストのオークション記録第3位となりました。

デジタルでしか存在しないアートも、既存のアート作品と同様の価値を持ち、求める人がいることの証明となりました。

Beeple のTwitter

世界で活躍する日本人NFTアーティスト8選

それでは、現在NFTアーティストとして活躍する代表的な日本人を8名紹介します。

NFTはデジタルデータであればなんでも利用できるため、音楽からイラスト、VRなど、様々な形態のものが存在します。

日本人NFTアーティスト①:坂本龍一

まず最初に紹介するのは、日本を代表する音楽家であり世界的な音楽家、坂本龍一氏です。

坂本龍一氏は2021年7月30日にBunkamura Studioで演奏した「Merry Christmas Mr. Lawrence - 2021」のレコーディング音源を1音ずつ分割し、全595音をNFT化しました。

音楽を聞くのではなく音を所有する、しかも世界的音楽家のものをというのは非常に新鮮な体験で、音楽愛好家にはたまらないでしょう。

坂本龍一氏の音は日本のNFTアートマーケットプレイス「adam byGMO」で取引され、初回販売は全て売り切れたものの現在も取引が行われています。

アーティスト名 坂本龍一
職業 音楽家
取引プラットフォーム adam byGMO
アーティスト詳細 HP:sitesakamoto

日本人NFTアーティスト②:小室哲哉

お次も言わずと知れた日本を代表する音楽家、音楽プロデューサーの小室哲哉氏です。

小室哲哉氏はGMOインターネットグループソング「Internet for Everyone」のオーケストラサウンドを6トラックに分けたオリジナルStemデータとして販売

こちらも小室哲哉氏のファンや音楽好きなら気になる作品でしょう。

アーティスト名 小室哲哉
職業 音楽家/音楽プロデューサー
取引プラットフォーム adam byGMO
アーティスト詳細 Twitter:小室哲哉(TK)公式

日本人NFTアーティスト③:村上隆

村上隆氏は世界的な現代美術家、ポップアーティストです。

NFTアートでは、村上隆氏の代表的な作品である「お花」をモチーフにした「Murakami.Flowers」を販売

購入時には絵柄のわからない「種(seed)」の状態で販売され、合計で11,664種類が用意されています。

アーティスト名 村上隆
職業 現代美術家
取引プラットフォーム Opensea
アーティスト詳細 Twitter:takashi murakami

日本人NFTアーティスト④:おにぎりまん

おにぎりまん氏は、NFTアートに詳しくない方はご存じないかもしれませんが、日本のトップNFTアーティストです。

作品は一貫して「かわいい女の子のイラスト」であり、日本のポップカルチャーを感じる絵のタッチと一目でおにぎりまん氏の作品だとわかるデザインで世界中で大人気です。

2022年6月30日現在での売り上げは296ETH、現在のレートで41,616,890円となっており、人気であることがわかります。

アーティスト名 おにぎりまん
職業 イラストレーター
取引プラットフォーム OpenSea
アーティスト詳細 Twitter:おにぎりまんonigiriman1998.eth

日本人NFTアーティスト⑤:せきぐちあいみ

せきぐちあいみ氏は、現在VRアーティストとして活動するNFTアーティストです。

VRアートとはVR空間上に3Dのアート作品を作ることで、通常の絵画などとは違い奥行きがあるため、360°自由な角度から作品を楽しむことができます。

せきぐちあいみ氏は和をモチーフにした作品が多く、「Alternate dimension 幻想絢爛」は日本円にして約1,300万円で落札されました。

アーティスト名 せきぐちあいみ
職業 VRアーティスト
取引プラットフォーム OpenSea
アーティスト詳細 Twitter:せきぐちあいみaimisekiguchi.eth

日本人NFTアーティスト⑥:草野絵美(Shinsei Galverse)

続いて紹介する草野絵美氏は、記事冒頭で紹介した「Zombie Zoo」の母であり、音楽制作、アート作品制作、タレントなども務めるマルチメディアアーティストです。

草野絵美氏がディレクションをしたNFTコレクション「Shinsei Galverse(新星ギャルバース)」は、昭和のアニメ風なデザインで人気を博し、世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaで全世界1位を獲得しました。

親子ともにNFTアーティストであり、今後の日本のNFTアートにも多大な影響を与えていくであろう方です。

アーティスト名 草野絵美
職業 マルチメディアアーティスト
取引プラットフォーム OpenSea
アーティスト詳細 Twitter:Emi
Twitter:新星 Shinsei Galverse

日本人NFTアーティスト⑦:イケハヤ(CryptoNinja)

イケハヤ氏はNFTコレクション「CryptoNinja」を手掛けた中心人物の一人で、youtuber、voicyパーソナリティなどの顔も持つソーシャルメディアインフルエンサーです。

CryptoNinjaは国内でも一番人気が高いNFTコレクションで、現在32体のキャラクターが登場しています。

キャラクターは忍者風のデザインで、細かな背景が設定されているためCryptoNinjaの世界観を知ることができます。

CryptoNinja最大の特徴はライセンスフリーであることで、二次創作に際し運営へ支払いが発生せず、これによりCryptoNinja及びNFTが活性化することを目的としています。

アーティスト名 イケハヤ(CryptoNinja)
職業 ソーシャルメディアインフルエンサー
取引プラットフォーム Opensea
アーティスト詳細 Twitter: ikehaya
Twitter:Ninja DAO | CryptoNinja

日本人NFTアーティスト⑧:1BLOCK(MetaSamurai)

metaSamuraiは、日本初のデジタルファッションレーベルである1BLOCKが手がけるNFTコレクションです。

モチーフは犬とサムライ、現在は3,333体がのコレクションが登場しており、初登場が2022年6月16日と最近ながら、OpenSeaで7位にランクインするなど話題沸騰中です。

COACHとのコラボやルパン三世のスピンオフ作品「LUPIN THE ⅢRD」とコラボするなどし、多くのコレクターを掻き立てます。

まだまだ始まったばかりのNFTコレクションですが、すでに話題性が高く、今後の展開も気になります。

アーティスト名 1BLOCK(MetaSamurai)
職業 デジタルファッションレーベル
取引プラットフォーム OpenSea
アーティスト詳細 Twitter:1BLOCK STUDIO®︎

NFTアートを購入するには?

それでは最後に、NFTアートの購入方法を簡単に解説します。

仮想通貨取引所の口座を開設する

NFTは基本的に仮想通貨で取引がされるため、まずは仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。(coincheckなど。Adam byGMOは日本円での取引可)

仮想通貨用のウォレットを用意する

MetaMaskなどの仮想通貨を管理・保管するウォレットを用意する必要があります。
例えばGoogle Chromeであれば拡張機能でMetaMaskを利用できます。

コインを購入し、ウォレットに送金

NFTでは主にイーサリアム(ETH)が使用されますので、購入したコインをウォレットに送金しましょう。

NFTマーケットプレイスに登録

NFTマーケットは今回紹介したAdam byGMOやOpenSeaの他にも様々なものがあります。

プラットフォームによって扱っている商品が違いますので、お気に入りのアーティストをチェックしてみましょう。

⑤欲しい商品を探し、購入

欲しい商品を見つけたら、あとは購入するだけです。
NFTは価格が変動する時期もありますので、タイミングは見極めましょう。

NFTアートとは?世界で活躍する日本人NFTアーティスト8選!|まとめ

NFTによりデジタルアートにも価値がつけられるようになり、多くのアーティストがユニークな作品を販売できるようになりました。

NFTはこれからさらに活性化していくであろう分野で、日本人NFTアーティストをはじめ、個性豊かなアートが今後も増えていくことでしょう。

この機会に、ぜひNFTアートを購入してみてください。

公開日 : 2022/7/26


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